法隆寺金堂天蓋垂飾り 二連

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品番
#007
サイズ
総長30
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物語

法隆寺金堂の建造期は、天武・持統朝の頃(680年代頃)と推定され世界最古の木造建築と喧伝される。堂内の中央に釈迦三尊、向かって右に東方佛の薬師像、左に阿弥陀佛が安置される。それぞれの頭上には家屋根形の天蓋が吊られており、外周を垂飾りが荘厳する。

「(垂幕の下の垂飾りは)珠網ともいうべき木製の垂飾りを針金で下げる」もので、「最上段に蝶形の飾り玉(木製)をおき、その下に丸玉(硝子玉)と紡錘状飾り玉(管玉状.木製)とを交互に連ね、最下段に鈴状飾り玉(鍍金魚形)をもって結ぶ」。「」内は、下記より抜粋。()内は適宜追記した。

 なお、掲出には、小さな札が付帯しており、「法隆寺天蓋鈴 関保之助氏出品」と認められ、関保之助旧蔵品と知る。

関保之助(1868-1945)は、東京帝室博物館(東京国立博物館の前身)の学芸委員、重要美術品等調査委員として活躍し、著名な有職故実・甲冑武器の考証家であった。その蒐集品の一部は、昭和二年(1927)に東京美術倶楽部で売却され、その入札目録によって蒐集品の圧倒的な質の高さを知らされる。『関保之助氏所蔵品入札目録』中に掲出は掲載されていない。

参考『奈良六大寺大観』法隆寺二.1968

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