浅井長政 書状幅

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出品オークション
品番
C-010
サイズ
47×12 表具66×123
商品カテゴリ
作者
浅井長政
その他
付木箱(桐 貼札) 『史籍集覧 浅井三代記』全五冊 紙本 潤塗軸端

物語

浅井長政(天文十四・1545~天正元・1573)は北近江の戦国大名。浅井氏三代目にして最後の当主。幼名は猿夜叉丸、元服して賢政と名乗る。六角氏に対し弱腰だった父・久政を竹生島へ追放、強引に家督を継ぐ。政略結婚によって織田信長と同盟を結んだ賢政は信長から一字拝領して長政と改名、花押も「長」の字を傾けたものに改めた。

この同盟により六角氏を南近江に追いやることに成功するも、浅井氏と長年の同盟関係にあった朝倉氏との不戦を反故にした信長に対し蜂起。金ケ崎にて急襲を仕掛けるが失敗する。その後、姉川での戦いでも信長を討つに至らず、最終的に小谷城に追い込まれ自害。遺された妻と三人の娘が数奇な運命を辿ったことは周知の通りであるが、三女・江が徳川家光を産んだことにより長政は将軍の外祖父となり、従二位権中納言を贈られる。死後五十九年経って長政は名誉を挽回した。

 

掲出は長政による書状で、浅井氏に所縁のある多賀大社へ宛てている。「両種一荷……御意に懸けられ候……」との冒頭で始まり、酒の肴を頂戴したことに対する謝意を述べている。「……なお同名縫殿介演説あるべく候……」との文面により、この感謝状を届けさせる浅井縫殿介という人物から直接謝辞を伝える旨を記したことがわかる。文尾には十月廿七日との日付と、改名後の長政の花押が添えられる。

 

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