染付伊勢物語文断片額

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品番
#108
サイズ
12.5×12 額22×22
商品カテゴリ
最低入札価格
¥80,000.~
その他
初期伊万里 「月やあらぬ春はむかしの春ならぬ 我身ひとつはもとの身にして」(伊勢物語・在原業平)

物語

染付伊勢物語文断片額(初期伊万里)

サイズ:陶片 約12.5×12cm|額 約22×22cm

最低入札価格:80,000円

初期伊万里の陶片に、和歌と柳の風景が染付で描かれた、静けさと詩情に満ちた一幅。

その和歌は『伊勢物語』第九段、「月やあらぬ 春はむかしの 春ならぬ 我身ひとつは もとの身にして」(在原業平)より。

れは、業平がかつての恋人を訪ねたときの歌です。

再会した彼女は、すでに別の男のもとに身を寄せており、二人の関係は過去のものとなっていました。そのとき業平が詠んだのがこの歌です。

「自然の風景(月や春)は変わらないように見える。けれど、恋も人の心も変わってしまった。自分だけが昔のまま…。」

という、時間と変化、そして取り残された想いをしみじみと表現しています。

欠けた一片に映る情景と詠み人の想いが、まるで時間の断片を切り取ったように心を打ちます。陶片は額装され、作品として再生されており、古陶の新たな在り方を示す意欲的な一作です。

A framed shard of early Imari porcelain featuring a poetic blue-and-white (sometsuke) design, inscribed with a waka from the Tales of Ise (Ise Monogatari).

The poem reads:

“Is it not the same moon? Is this not the spring of old?

Only I remain as I once was.”


– Ariwara no Narihira

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