李花白細瓶

出品オークション
品番
#080
サイズ
5×5×18
商品カテゴリ
最低入札価格
2,500,000円~
その他
付木箱(杉) 唐木飾台 大清康熙年製

物語

華奢な形姿ながら手に取ると心地よい重さが手に伝わる。胴の底部を露胎とし、窮屈な高台内に「大清康熙年製」と染付け、総体に銅釉を施している。
康熙年間(1662〜1721)は、日本では江戸前期から中期に相当する。その時間の経過がみせる経年の妙味が心を豊かにする。
康熙年間の景徳鎮官窯では色釉の名品が焼成された。銅を呈色材とした紅釉の傑作として「あの幻の」を冠する「桃花紅」が筆頭に挙がる。
銅釉は焼成法の酸化・還元焔の違いによって紅と緑に発色を変えるが、「桃花紅」は、紅色の主色のなかに緑色を混ぜ、二色を併せもつ繊細な美を創出した。
掲出は、窯変によって「李花白」と呼ぶべき白肌を主色に、その白肌に透明な緑色を浮かべ、さらに格調の高い紅色を添えて、まさに天然では見ることのできない、世界に一つの「超翡翠の景色」の現出に成功した。
呼称には「李花白、桃花紅、一色同中又不同」(『偈頌-百五十首』釈心月)から「李花白」を頂戴した。古製の軽妙な唐木台が添う。

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