チェコ・ボヘミア地方で発展を遂げた伝統的ガラス工芸「グラヴュール（Gravur）」技法による八角形の花瓶。透明なクリスタルガラスに彫刻された鹿と森の情景は、ルーペで眺めたくなるほど繊細な線描で構成され、自然への深いまなざしと職人の技の結晶が感じられます。

八角の胴部は光の屈折を美しく演出し、静かな森に佇む牡鹿の姿と相まって、詩情豊かな空間を生み出します。観賞用としてはもちろん、単体で置いてもインテリアとして優れた存在感を放つ一品です。